企業名
|
株式会社小堀 |
所在地
|
京都府 京都市下京区 |
| ホームページURL |
http://www.kobori.co.jp/ |
事業
内容 |
業 種 |
仏壇・仏具の製造、販売 |
設 立
|
1950年 |
資本金
|
6000万円 |
売上高
|
0万円 |
従業員数
|
93 人 |
取組
内容 |
概 要
|
注文仏具の製作過程情報を全国注文者の寺院や寄付者のお檀家へ発信する無料サービスを展開する。
また、顧客から技術者へもコメントを発信することで仏具に託す思いも伝える。
この「製作工程報告サービス」は、顧客にハード的な価値以上にソフト的な価値として、顧客の感性に訴えかける。
量産の生産体制ではできない、手作りの伝統工芸だけが実現可能なサービスである。
他産地や海外の量産仏具が急増する中で、顧客のニーズにも変化がある。
現代の顧客は、製品の機能だけでなく、「本物・逸品」「自然・天然」「感覚・感性」「好き嫌い」「心のやすらぎ・いやし」といったことを選択基準にし始めている。
モノの豊かさではなく一層心の豊かさが求められるという顧客の満足に焦点を合わせた、人をベースとしたかつてない情緒的なサービスである。
|
効 果
|
顧客信頼度の向上。
|
背 景
|
食品の「ラベル偽造」や「品質表示」が社会問題となったが、仏壇仏具も輸入品や量産品が年々増加している。
食品では生産履歴情報の開示で「食の安全」の信頼回復に取り組まれているが、仏具も製作工程情報をお客様にお伝えすることで「情緒的な選択基準の発見」と共に、「ご安心」「ご信頼」をいただければと、今回のサービスに踏み切ることにした。
歴史に逸品を生み出してきた仏壇仏具は、精神文化を象徴するものであり、熟練技術者の経験と質感や感覚に頼って作られてきた。
それらを言葉やデータに表現して消費者にわかり易い評価軸を作るには限界がある。
仏具業界も、「需要の減少」「技術者の後継者不足」「一見ほんもの風の量産品の追い上げ」など、取り巻く環境は厳しさが増す。
顧客側で寺院用仏具を選定される会議の場面では、単純明快で誰にでも判り易い「価格」や「京ラベル」といった評価軸だけで選定責任を果たされる。
大幅な値引きや価格という価値だけで判定される傾向が広がるが、これは、日本の伝統産業の空洞化、伝統技術の衰退に歯止めがきかなくなることを意味する。
京仏具と表現されても、大幅な値引きや安価品は価格以外の実態情報やラベルの裏情報が乏しい。
寺院仏具は一度購入されると百年以上の長期に渡ってお使いいただき、しかも毎日お手をあわていただくもの。
よって価格の裏側にある真の価値情報を公開することが重要である。
‘ほんもの’と‘ほんもの風’の差異は完成したその瞬間は判断が難しいが、年月が経つと全く違った「似て非なる」ものとなる。
歴史に残る逸品は年月が経つほどに‘良さの発見’が継続できる。
品質の見極めが困難なだけに、「買い手」が「作り手」と同等の情報量を持てるしくみづくりを目指す。
「デジタルデバイド」という言葉は最近では聞かれなくなったが、顧客側には情報格差による不利益があってはならない。
この「製作工程報告サービス」は、進むIT社会で、伝統産業を真摯に取り扱う企業としての、重大な社会的責任の一つと言える。
|
システム 概 要
|
京仏具は細分化された専門職の手でパーツを加工、最終工程の組立で完成されるが品質の判定には専門的な知識が必要となる。
「買い手」と「作り手」が対話を高めることで、理解し合い、高品質を生み出すとともに仏具選定の際に必要な正しい目が広がる。
寺院が仏具を購入される際にはお檀家の寄進が資金源となる。
お檀家が寄進をされる行為の背景には、仏具に託される宗教的な願いや特別な思いがあるが、商業ベースとして仏具を製作される現在では、それらを技術者に伝えることがなくなった。
この「製作工程報告サービス」では、インターネットを使い、顧客(お檀家・寺院)と技術者(製作者・管理者)にも接点を広げ、互いに顔が見える対話を目指す。
そのことにより培われた技術が惜しみなく発揮され、品質やサービスの一層の向上が期待される。
具体的には、各工程の技術者の「プロフィール」や「顔写真」、また「特に苦労した点」「力を入れた点」などの「コメント」をWebサイトに掲載し公開する。
また、最終工程の組立では、ライブカメラ中継によりリアルタイムでご覧いただき、「ご安心」「ご信頼」をいただく。
お檀家さんの家庭で、お孫さんがINETを使い、‘おじいちゃんがお寺に寄進したお仏具がこんな風に作られてるよ!’といった姿がイメージできる。
また、仏具は、通常製作期間に10ヶ月程度といった長期を要するが、発注窓口である寺院側から寄進をされたお檀家側への中間報告義務も果たすことができる。
なお、普段の姿を情報を公開するということは、私たち自身ももう一度‘襟を正す’といった基本姿勢が必要になる。
基本姿勢をもう一度見つめ直し、ひいては業界全体のモラル向上にもなればと願いたい。
|
その他 特 徴
|
|
| 成功のキーワード |
価値を判りやすく発信する
|